吹き抜けの窓から降り注ぐやわらかな光。珪藻土の壁と飴色に変わりはじめた床や柱のコントラストが美しく、落ち着いた雰囲気を生み出します。異国情緒薫る雑貨や、こだわりのインテリアがセンスよく飾られています。S様ファミリーがこちらの家に住みはじめて、もう8年が経とうとしています。
「軒が長いせいか冬は陽があまり入らず、とても寒くて…。冬の電気代が高くて困っていたました」と話すS様。家族が集まれるようにと設計された1階は、リビング16帖、ダイニング6.8帖、キッチン4帖がひとつながりになったゆとりある空間。さらにリビングには吹き抜けもあります。毎日エアコンを使っていたこともあり、電気代が2万円を超える月が続いたといいます。そんなときに出会ったのがペレットストーブでした。
それでも買う前は、いろいろと心配なこともあったそうです。
「住宅街の一角なので、お隣とも近く、煙突から出る煙や煤(すす)も気になりました。あと、幼稚園と小学生の子どもがいるので、ストーブで火傷しないかも心配。他にも、燃料はちゃんと手に入れられるのかなど、気になることはたくさんありました。最初は薪ストーブも検討していたのですが、いろいろ調べていくとペレットストーブがうちには合いそうと分かってきました」
ペレットストーブは、火を点けはじめたときに白い煙が出ますが、その後は無煙に。排熱も薪ストーブほど高くないので、家と家が近い都心部でも使うことができます。ストーブの種類にもよりますが、本体全部が熱くなるわけではありません。
S様ファミリーが検討していたのは、ペレットストーブ「コンコード・オルコット」。コンパクトながら、ダイヤルで簡単に火力や風量を調節できる人気の商品です。このストーブがペレットステーションのひとつ「エフ・ベース」のモデルハウスにあると知り、実際に見に行くことに。ネットでは分からない火の温かさや匂い、操作感などをじっくり確かめて、購入を決めました。
「使いはじめて1年半ほどですが、女性のわたしでも手軽に使えるのはうれしいですね。特に朝は、朝食の準備など何かと忙しく、簡単に操作できて、すぐに温かくなるのは助かります。他にも、火が完全に消えるまで15分もかからないのも便利。火が消えたか心配しなくていいので、買い物や子どもの送り迎えなど、外出する機会が多い主婦には助かります」
気になる電気代は、6,000円ほどの節約に成功!ただ、ペレット燃料の費用が新たに増えたので、結果的に光熱費はちょっと上がってしまいました。それでも、乾燥しがちなエアコンや匂いの気になる石油ストーブを使っていた頃と比べると、見た目にも美しく、心地よい火の温かさを手に入れることができ、ご満足いただけているようです。「でも、メンテナンスはたいへんですね」と笑う奥様。「毎日ガラス面を磨いて、灰受けをそうじしています。それでも10分程度のことですし、日々手入れをすることで愛着が増していきます」と楽しそうに話してくれました。
先日、お子さんがお友だちに「温かいけど、ガラスは熱いから触っちゃダメだよ」と説明していたそうです。火は危ないからといって子どもから取りのぞくのではなく、危険な部分を理解したうえで、恩恵をいただく。本来、人と自然はそんな風に付き合っていたのではないでしょうか。
ペレットストーブが来てから、前にも増して家族の時間が増えたそうです。ダイニングテーブルに座って今日あったことを話したり、お子さまが寝た後には、ご夫婦でお酒をいただくことも。火のある暮らしは、家族をつなぎ、こころ豊かな時間を演出してくれる、そんな役割があるのかもしれません。
浜松市西区Sさんの家(2014年)
○ 設置機種はシモタニ「コンコード・オルコット」
(自動着火タイプ・温風機能・火力温風調整機能付き)
○リビングダイニングキッチンで約27畳。リビングに一部吹き抜け有り
○ 配管は窓から見えにくいように、窓をよけて斜めに設置しています。