海が見える場所に住みたかったんです
そう案内され2階のリビングに上がると、目の前に四角く切りとられた海が飛び込んできます。夕方の光を受けて輝く海の美しさに、いつまでも見入ってしまいました。
Y様の家があるのは、緑に包まれた海を見渡す丘の上。 海が見える場所を求めて、浜名湖畔や海辺など、あちこち探し回ったと いいます。いろんな偶然が重なって、この場所にたどり着きました。
築40年ほどの別荘があった場所に、新しく家を建てることになりました。
大きな木のテーブルと座り心地のよいソファ。窓辺には海外で買ったというガラスのオブジェとペレットストーブ。まるでヨーロッパのホテルのような上質な空間に、Y様のセンスを感じます。
家を設計する際にオーダーしたのは、海を楽しめることと、ペレットストーブを活かした室内空間。希望通り、窓辺にあるペレットストーブの火を楽しみながら、海を眺める生活を送っています。
Y様は、火のある暮らしをしたくていろいろと調べる中で、キビカのペレットストーブを知ったそうです。
「兄が薪ストーブを持っているんですが、薪の確保や準備が大変そうで。乾燥させたり、薪を部屋に運んだりするのは女性にはなかなか大変で。ペレットストーブは手軽なのがいいですね。あと、薪ストーブだと、火がちゃんと消えるまで6時間ほどかかると聞きました。ペレットは 30 分ほど。日中は仕事で家を留守にしているので、その点でもペレットストーブは安心して使うことができました。でも一番の理由は、キビカさんの地元の森を守りたい、という姿勢に共感したからなんです」
Y様が購入されたペレットストーブは、シャープなデザインが人気の「SS-2」。上質感あふれるリビングにマッチします。時代にこびないデザインなので、長く使えるのも購入の決め手だったと話してくれました。炎が見えるように扉のガラスを拭きながら、「手入れは手間ですね」と笑うY様。
それでも愛おしいものにふれるよう、丁寧に煤(すす)を払ったり、着火剤にそっと火をつける姿はとても楽しそうでした。
「うまく火がつかない時もたまにあります ( 笑 )・・・うちには猫が2匹いるんですが、ファンヒーターをつけても寄ってこないのに、ペレットストーブをつけるとその前で寝るんですよ。火の温かさがちがうんですかね」
仕事柄、海外に出張することもあり、平日も朝早く仕事に出かけ、帰りも遅い。週末、ペレットストーブの前で海を見ていると自然とリラックスできるといいます。窓のそばにはお父様から譲っていただいたという望遠鏡があります。
「まわりに自然が多いから、星がきれいなんです。あと、沖合に浮かぶ船を見るのも 楽しいですよ」
忙しい毎日を送っているからこそ、休みの日は好きなものに囲まれてしっかり休息する。ペレットストーブのあるこの家は、 本来の自分に戻してくれる場所なのかもしれません。
湖西市Y様の家(2014年)
○ 設置機種はさいかい産業 「SS-2」
(手動着火タイプ・温風機能付き)
○リビングダイニングで約32畳の広々した設置状況です。
○配管はベランダに抜いて立ち上げています。