キビカ_ブログ

Jan 6, 2017

CoCoChi HIROOKA(ココチヒロオカ)


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心地よい、上質な暮らしを一緒に考える

のどかな田園風景が広がる袋井市北部。図書館やプール、公園などがある「月見の里学遊館」の隣にあるのが、ライフスタイルショップ「CoCoChi HIROOKA(ココチヒロオカ)」です。「ゆっくり のんびり 時を重ねる。心地よい上質な暮らし」をテーマに、2階建て500坪の店内には、長く愛着を持って使うことができる木の家具をはじめ、国内外からセレクトしたキッチンツール、天然素材にこだわった服が並びます。さらにオーガニック食品を味わえるカフェも併設され、時間がたつのを忘れて、お気に入りのアイテムを見つけられそうです。今回は、家具の販売スタッフである藤江さんにお話を伺いました。

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ーーもともと桐だんすを製造する家具屋さんだったと聞きました

創業は江戸末期の文久3年(1863年)で、150年ほどの歴史があります。職人を抱え桐だんすをつくっていましたが、昭和36年(1961年)に家具の販売に転向しました。7年ほど前に「CoCoChi HIROOKA(ココチヒロオカ)と店名を変え、家具だけでなく、雑貨や衣服など、ライフスタイルをトータルに提案するようになりました。

ーー「CoCoChi」に変わったきっかけは何ですか?

ライフスタイルの変化ですね。当時は安価な家具や日用雑貨を扱うチェーン店が増えたり、新築の家にはもともとクローゼットがあって、たんすのような箱物家具が売れなくなってきました。そういった状況の中で家具屋としてどのような価値を提供できるか一から考えたとき「心地よい暮らし」をご提案していきたいと改めて思ったんです。そのためにはどうすればいいかと深く考えた時、原点は「木」でした。木工職人が丁寧につくった家具、それに合う天然素材の日用品などを扱うことで、忙しい毎日の中で豊かな暮らしを感じていただきたいという想いにたどり着きました。店名は「心地よい暮らし」を意味しています。

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ーーこちらではどのような家具を扱っているのでしょうか?

北欧家具などもありますが、飛騨の家具をはじめ、8割ほどが広葉樹の国産家具です。特に椅子は100脚以上あるので、自分にぴったりなもの見つけていただけると思います。家具は「家の道具」でもあるので、見た目だけでなく、座ったときの腰や背の当たり方など、使い勝手も考慮して選ぶのがポイントです。例えば、出入りが多いならアームがない方がスムーズです。反対に、椅子に座ってゆっくりテレビを見たいなら、アーム付きの方が楽ちん。使うシーンを考えながら選んでもらうだけで、居心地の良い暮らしにつながると思います。

ーーどんな暮らしをしたいか考えることが大事ということですね。

はい。家を建てるときって、どんな暮らしをしたいのか、どんな間取りにするか、どの工務店さんにお願いするか、何度も何度も検討すると思います。家具も同じで、どんな風に使いたいのか、どのメーカーで、どんなデザインか、じっくり検討してもらいたいです。フルオーダーはもちろん、サイズや座面などの生地、樹種といったセミオーダーにも対応しているので、お気軽にスタッフまでご相談ください。

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つくり手と使い手をつなぐ仕事

ーー家具をセレクトする軸ってなんでしょうか?

例えば、北海道にある山上木工の椅子は、高橋三太郎さんという方がデザインしています。この方は木を熟知した木工職人でもあるんです。有名デザイナーの家具もいくつかございますが、クラフト感が感じられる実直な家具を選んでいます。海外だけでなく、日本にも日本人の体型にあったいい家具はたくさんありますよ。

僕たちの仕事は、“職人の想い、デザイナーの想いを、買い手であるお客さまに届けること”。流行のデザインとか、売れているからという理由だけでは、あまり仕入れないですね(笑)お客さまには、つくり手の想いもひっくるめて購入していただきたいですから。10年、20年たって、この椅子を買ってよかったなと思ってもらえたら幸せですね。

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ーー長く使うことで愛着も湧いてきますよね

僕は工業製品も好きですが、プラスチックなどは買ったときが一番新しく、どんどん劣化していくというイメージがあります。その点、経年変化する革やジーンズなどは、使い込む楽しさがありますよね。家具でいうと、それは木になると思います。オイル仕上げの木の家具は、使うほどに味わいが増していきます。擦れや色むらも、使い手や暮らし方によって人それぞれ。自分だけの一生ものの家具に育っていきます。

日本の家具を多く取り扱っているのは、メンテナンスの対応期間が長いから。考え方の違いなんですが、中国製やベトナム製の家具は、事前に一定数を生産して売り切るスタイル。だから、売れないと廃番になることも多く、修理したくても直せないケースもあります。日本製の国産家具は、治具とよばれる金型のようなものを先につくって受注生産するスタイルのところが多く。納期はかかりますが、治具があれば30年後でも直せる場合が多いです。最後まで責任を持つという意識が高く、お客さまに長く使っていただけるので、こちらとしても安心ですね。

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火のある暮らしを気軽に楽しめる

ペレットストーブは、お店で火のある暮らしを提案したいと考えていて興味を持ちました。焚き火って、灯油やガスなどとは違う、木ならではの独特の温かさがあり、人をひきつける魅力がありますよね。あと、石油や灯油は化石燃料なので、使うことで資源が減ってしまうし、二酸化炭素を出して環境を汚染してしまいます。でもペレットは、成長の過程で二酸化炭素を吸収した木を燃やすので、燃やしても二酸化炭素の総量は変わりません。薪も同じですが、そんな点もペレットストーブにひかれた理由です。

ーーペレットストーブならではの魅力というと?

ペレットストーブの魅力は、火のある暮らしを手軽に楽しめることだと思います。個人的に薪ストーブを持っていますが、ペレットストーブと比べるとやはりコストがかかります。自分で用意するとなると、まずは木を探して、丸太を切って薪にして、さらに乾燥するには1年ほどかかります。趣味としてやるのであればとても魅力的ですが、やはり手軽に楽しむのは難しく、ある程度覚悟が必要です。

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店頭で取り扱っているTOYOTOMI製の「MUUMUU(ムームー)」は、ボタン1つで着火でき女性でも簡単に扱えます。ガラス面も広く、火を大きく楽しむことができます。オプションになりますが、木製の脚や本革ハンドルカバーもあり、女性からも人気があります。きれいな火を楽しむためには、灰の処理やガラス窓を拭いたり、日々のメンテナンスは欠かせません。手間に思うかもしれませんが、家具と同じように使い続けることで愛着が湧いてきますし、ものを愛しむ時間を持つことは、とても豊かなのではないでしょうか。

ーーキビカを選んだのには理由がありますか?

家具もそうですが、想いやストーリーのある商品を大切にしたいと思っています。だから、キビカさんの「天竜の美しい山の風景を守りたい」「龍山を元気にしたい」という想いにはとても共感しました。また、天竜杉やヒノキの間伐材などを原料にした、浜松産ペレット燃料というのも魅力でした。森は再生可能ですが、間伐や枝打ちといった手入れが必要です。地元の木から生まれたエネルギーを使うことで、ささやかながら地元の森に貢献することができます。地元の森のエネルギーを使って暖をとることで、これまで意識していなかった天竜の森へ目が行くと思います。このお店が、お客さまと地元の森をつなぐ入口になってくれたらうれしいですね。

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藤江さんが工場見学で北海道や飛騨高山を訪れたとき、その圧倒的な自然が家具のデザインに影響を与えているのではないかと感じたそうです。同じように、自分たちの暮らしも、その土地の環境が知らず知らずのうちに影響を与えているのかもしれません。だからこそ、自分の住むまちに興味を持つことや、地元でつくられたものを意識することは、その土地で暮らす時間をほんのちょっとだけ豊かにしてくれるのではないでしょうか。

CoCoChi HIROOKA(ココチヒロオカ)
静岡県袋井市上山梨4-1-5
営業10:00-19:00(カフェは17:30まで)
TEL:0120-48-8833
定休日:毎月第2木曜日・元旦・(臨時休業あり)

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写真・取材・記事:大杉晃弘(写真と、企み


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