Dec 15, 2014

軽食と喫茶のお店「あい川」


佐久間の豊かな自然に抱かれて
くつろぎのひと時を楽しむ里山のお店

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愛知県との県境にほど近い、浜松市天竜区佐久間町にある軽食と喫茶の店「あい川」。地元の人や観光客をもてなすだけでなく、音楽会などのイベントも定期的に開催し、新聞にも取りあげられる注目のお店です。オーナーの大塚さんご夫妻は、定年退職後も平日は豊橋市で仕事をされ、週末にお店を開くというユニークなライフスタイルを実践されています。何やら魅力的な「あい川」の秘密を知るため大塚さんを訪ねました。

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まずはお店を始められたきっかけを教えてください。

「定年退職をきっかけに、里山で釣りや畑を楽しみたいなと思っていろんな場所を見に行きました。佐久間の浦川には2度訪れていて、最初は新緑の美しい春、その次は10月。川と自然がきれいな場所という印象でした。このお店は長いこと空き家になっていて、近所の方の「お店をしてよ」という声や妻のサポートもあって軽食と喫茶のお店をすることを決めました。昨年の11月で丸2年が経ち、今は3年目になります。」

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「軽食といっても特別な料理ではなくて、家庭の味です(笑)。肉や魚のメインは妻が担当して、僕はみそ汁係。魚は豊橋の市場で仕入れ、自分たちでさばきます。出汁は煮干しにかつお、昆布を使っています。家庭の味ですが、お客さまに満足していただきたいので、手間は惜しみません。お店に置いてあるスケッチブックに「美味しかったです」というコメントを見つけるたび、妻とふたりで喜んでいます。」

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窓の向こうに見える川と木々がきれいですね。

「浦川を選んだ理由の一つでもあるんですが、自然豊かなロケーションは自慢ですね。お店は3方が窓になっているので、どこからでもこの景観を楽しんでいただけます。目の前を流れる相川は、水が澄み水温が低いので鮎が美味しいことで有名です。昔は、鮎の手づかみでとてもにぎわったと聞いています。この川は天竜川の支流の支流になるんですが、白倉山が分水嶺になり、反対側は阿多古川になります。あちらも透きとおった清流として知られていますよね。」

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「12月の今は枯山水な景色ですが、2月になると節分草という野草が咲き、春の始まりを告げます。3月にはフキノトウ。4月になると満開の桜。他にも桃の花、コウゾやミツマタの黄色の花もきれいです。5月になると木々が芽吹き、夏にかけ緑が濃くなっていくのがわかります。6月はホタルを楽しめます。夏はご存知のとおりとても暑くなる場所です。9月に入って朝晩は過ごしやすくなりますが、日中はまだまだ暑い日が続きます。浦川歌舞伎が行われるのもこの時期。11月になると紅葉が見頃を迎えます。お店の周りにあるのが山モミジという種類で、特に赤色がきれいなモミジです。紅葉が終わるとまた静かな季節が戻ってきます。春夏秋冬、どの季節を取っても自然の美しさを感じることができます。」

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そんな自然を楽しみつつ、音楽会を定期的に開催されていますね。

バーベキューをしているとき、友人がピアノを弾いていたんですが、たまたまそれを聞いていたおばあちゃんがとても喜んでくれて。それが音楽会を始めたきっかけなんです。春、夏、秋と開催して、ピアノやギター、クラリネットなどいろんな楽器を演奏します。アマチュアの方がほとんどで、以前、スチールパンを専門にされている大学の先生が演奏したこともありました。演奏される方も、音楽を聞きに来た方もみなさん楽しんでいただけたようでよかったです。

あい川が地域の交流の場になっているんですね。

「地域のためというとおこがましいですが、地元の方に喜んでいただけるのはうれしい限りです。何より僕たち夫婦が一番楽しんでいるのかもしれませんね。テディベアをつくる手芸教室を地元の方と一緒に定期的に開催していますが、それも妻の趣味がスタートですし。今後は、音楽会だけでなく、演劇や写真展ができればいいなと思っています。まずは自分とその周りが楽しむ。その輪が広がるように地域が活性化していったらいいのかなと思っています。」

店を初めてよかったことを教えてください。

「人とのつながりが広くなったことでしょうか。お店を利用してくれるお客さん、地元の方はもちろん、音楽会をサポートいただいた観光協会や浜松市協働センター、ヤマハやローランドの方など、今まで出会ったことのなかった方たちと知り合えたのは、このお店があったからだと思います。お店を媒介にして、お金では得られない大切なものがつながりっていくという充足感があります。儲けは少ないですが(笑)、これからもがんばってお店を続けていきたいですね。

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料理やロケーションもさることながら、大塚さんの人柄が「あい川」に人を呼び寄せているんだなと感じました。訪れる方を優しく受け入れ、丁寧に話をされる雰囲気に、誰もが自然と笑顔になっていきます。養護学校などで30年、今も平日は講師として先生をされているというお話を聞き、この優しさは生徒にひたむきに向き合っている経験から来たのかなと思わずに入られません。「冬は何もありませんが、最近入れたペレットストーブの前でのんびり本を読んだりしてくつろぐのもおすすめです。春になるとまたにぎやかになりますし」と笑う大塚さん。浜松市内からなら、三遠南信道を使えば1時間ちょっと。自然に包まれゆったりとした時間を楽しむ、そんな理由だけで佐久間に出かけてみるのもいいかかもしれません。

※あい川さんでは木質ペレットストーブ「コンコード・オルコット」をご覧頂けます。
ペレットストーブは、薪ストーブをお考えの方や、薪ストーブ導入を諦めた方にもぜひ一度ご覧頂きたい直火のほのおのストーブです。
電気を少し使いますが、煙やすすが少なく、燃料を確保しやすい、取り扱いやすいストーブです。
新築だけでなく、既存宅への設置も可能です。

あい川
浜松市天竜区佐久間町浦川2405-1
053-967-3736
営業:土曜、日曜 11:00〜15:00
※食材が切れることがあるそうなので、あらかじめ営業の確認とご予約をお勧めします。
定休日:月曜〜金曜
http://aikawa.coolblog.jp/

写真・取材・記事:大杉晃弘(写真と、企み

浜松方面からあい川へは、三遠南信自動車道のご利用をお勧めいたします。


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